2024年9月4日の相場は、8月5日以来の最大の下げ幅となったようだ。ISM製造業景況感指数(米国)が47.2と市場予想をわずかながら下回ったことが最大の要因との見方が強い。6日には、雇用統計(米国)が控えているため市場予想を下回った場合、さらなる大幅下落は避けられないように思う。
このような相場状況は、よくわからないもみ合い相場より、個人投資家にとっては好ましい状況である。こうした状況は、8月5日の大幅下落から完全に回復しきれていない銘柄の場合、さらなる下落から割安状態になる可能性が高い。配当利回りなども上昇することから、かりに、購入後もみ合い相場になってしまい資金が固定されてしまっても、最悪相応の配当を得ることができる。このため高配当+将来的にキャピタルゲインも得ることができるため、自身が割安かつ高配当利回り(税金を考慮した場合、例えば手取りで3%の配当がほしいなら、3.75%になっている銘柄の必要があることに留意。税率20.315%)と判断した銘柄には積極的に資金を投入する必要がある。
一通り、すべてが落ち着いてからというのが大半の投資家がとる行動である。しかし、すべてのことが落ち着いてからの場合、すべてが株価に織り込み済みになってしまい、割安などのいわゆる投資のチャンスが全くなくなってしまう。つまり遅すぎるのである。