確実に億を達成するために!
一般にTopix core30の採用銘柄などは、アナリストが複数人カバーしており、毎四半期ごとに詳細なリポートが発信される。このため個人投資家がファンダメンタルズ分析を行ってもその分析結果は、プロのアナリストによる分析を超えることはほぼ不可能である。彼らは、インサイダーには抵触しない範囲内で、限界まで直接、分析対象企業から情報を得ることができる特別な立場にいる。また彼らの給料や業界内での評価(又は出世)は、担当企業のリポートを書くことによりなされることから力の入れよう(調査に費やす時間、コスト)もまた違うのである。
このため、いわゆる国際的な大企業に資金を投下する場合、ファンダメンタルズ分析よりもテクニカル分析をもとに判断をおこなうのが良い。またこうした大型株の場合、10倍のリターンを狙うなどというのは論外で、2倍ですらほぼ不可能に近いと考えていた方が無難である。(とはいっても、直近では例外的に三菱重工やフジクラなどの株価が数倍になった例もある。フジクラにあっては10年で10倍くらいになっている。)
では、どうするかであるが、これらの銘柄については、短期トレードが最も効果を発揮する。具体的には、投資資金100万円以上を1つの銘柄に投下できる場合(ダイキン工業の株価は、2024年9月2日現在18,000円くらいするので1単位でも200万円くらいになるが)2日~3日程度のスパン(スウィングトレード)で1%程度の上昇利益を狙っていく。または時間に余裕がある方はデイトレードで0.数%未満の小刻みで何度も利確を繰り返す。
どれほどの利益を上げられるかは、当然投下する資金額により変化する。ダイキン工業の場合、仮に1単元180万円とすると(手数料無料の証券会社を前提とする)、1%の上昇利益で18,000円。これに税金(税率20.315%)を控除すると手取りで14,343円の儲けである。仮に10単元1,800万円を投下できれば143,433円の手取りとなる。
数億円の純資産を築こうとしている方からすると、取るに足らない儲けと感じるかもしれない。しかし現実として数百円や数千万円から1億、10億の純資産を構築していくのは経験上、基本的にこの小さな利確積み重ねが最も確実な方法である。(最も先ほどの例のようにいつまでも1単元では額が少額すぎる。儲けた資金は絶対に引き出さないこと。さらに仕事は絶対に辞めてはいけない。月給及びボーナスは可能な限り投資資金に投下していく必要がある。)テンバガー(10倍株)などを狙って投資することは、ほとんどギャンブルと変わらない。自分で分析した結果としてテンバガーになったといっても、それは分析が優れていたわけではなく、単に運が良かっただけである可能性は捨てきれないのである。